(ロゴ)日本民俗学会 第63回年会 滋賀
第1回 サーキュラー
日本民俗学会第63回年会を下記の要領で開催いたします。今回は、滋賀県彦根市において「環境・景観」をテーマに開催いたします。これに伴い、一般の研究発表につきましても関連するテーマでのお申し込みが多いことを期待しております。勿論、これ以外のテーマによるご発表も歓迎いたします。皆様奮ってご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
第63回年会実行委員会
日程 2011年10月1日(土)・2日(日)・3日(月)
会場 滋賀県立大学(滋賀県彦根市八坂町2500)
アクセス JR南彦根駅からバスで13分/タクシーで8分
JR南彦根駅まで JR京都駅から普通で60分
JR名古屋駅から快速で80分
JR彦根駅からバスで16分/タクシーで10分
JR彦根駅まで JR京都駅から快速で50分・新幹線で30分(米原駅乗り継ぎ)
JR名古屋駅から新幹線で35分(米原駅で乗り継ぎ)
※ 宿泊等の斡旋は行いません。各自お調べの上、お申し込みください。
プログラム 1日(土)
9:30~10:00 理事会
10:00~12:00 評議員会
12:00~ 受付開始
12:20~ 伊吹山奉納太鼓踊
13:00~16:30 公開シンポジウム「景観をめぐる民俗と歴史」
16:30~17:50 研究奨励賞授賞式・会員総会
18:15~20:15 懇親会
2日(日)
9:00~ 受付開始
9:30~12:00 研究発表(午前)
12:00~13:00 昼食・ポスターセッション解説
13:00~16:30 研究発表(午後)
3日(月)
9:00~15:00ごろ見学会(湖北コース:長浜市菅浦・長浜など
・湖東コース:東近江市妙法寺の勧請吊り・近江八幡水郷など)
※ 2日の開始・終了時刻は発表プログラムの確定する8月下旬に最終決定いたします。決定内容については第3回サーキュラーでお知らせいたします。
※ 会場付近には飲食店・コンビニエンスストアーなどは一切ございません。2日については昼食時に大学生協食堂を開店いたしますのでそちらをご利用いただくか、各自ご持参ください。
参加申し込み 参加・発表を希望される方は同封の返信はがき、あるいはオンライン申し込みフォームよりお申し込みください。発表申し込みが可能なのは、本学会員で、今年度会費を納入済みの方に限ります。
オンライン申し込みフォームのアドレス
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=643900
はがきの発送期限は2011年6月10日(金)必着です。
オンラインの場合は2011年6月10日(金)24:00までに送信ください。
※ 参加・発表の申し込みは、返信はがきかオンラインかのどちらか一方でお願いいたします。
※ 返信はがきを、住所変更通知など、年会業務とは無関係な連絡には利用なさらぬようお願い申し上げます。
※ 今回返信はがきにてお送りいただいた個人情報については、第63回年会にかかわる事務においてのみ利用し、別の用途に利用することはありません。
参加費 大会参加費 4,000円(当日5,000円)
懇親会参加費 5,000円(当日6000円)・学生(4,000円・当日も)
見学会参加費 5,000円
※ 大会参加費・懇親会費・見学会参加費ともに納入期限は8月26日(金)です。期日にて振込み口座を閉鎖いたしますので、以降は当日にお支払いください。
※ 一度納入いただいた参加費はいかなる理由があっても返却いたしません。あしからずご了承ください。
※ 納入方法については、7月上旬に参加申込者に送付する第2回サーキュラーにてお知らせいたします。
研究発表形式 一般発表
・ 発表20分・質疑応答5分・移動5分を1ユニットとします。
・ 一般発表を行う方は、同封の返信はがき、あるいはオンラインにてお申し込みください。
・ 発表内容は、日本民俗学会および関連する諸学会等において、未発表のものに限ります(口頭発表・印刷物などですでに発表したものと同一内容の禁止)。重複発表が判明した場合は、参加費の納入の如何にかかわらず、発表をお断りすることとなります。
・ 最大発表枠は、グループ発表と合わせて約100となっております。
・ 使用できる機材は、PC用液晶プロジェクター・書画カメラです。PC本体は各自でお持込ください(LANの設備はございません)。使用を希望する場合は、参加申し込み時に該当する機材の欄にチェックをお願いいたします。オンライン申し込みの場合は、備考欄にお書きください。
グループ発表
・ 統一テーマのもとで3名もしくは4名の発表者からなるグループ発表を受け付けます。うち一人をグループ発表の代表者としてください。
・ グループ発表の場合、代表者の方だけでなく、その他の発表者の方も「研究発表申し込み」を行っていただきます。同封の返信はがき、あるいはオンラインにてお申し込みください。
・ グループ発表の時間枠は一律90分となります、枠内の時間配分は代表者にお任せいたします。
・ グループには適宜、司会を設定していただくことができます。司会自体の登録は必要ございませんが、プログラムへの記載もいたしません。なお、学会側から座長を配置いたしますが、グループ発表の討論等には関与いたしませんので、ご了承ください。
・ グループ発表で使用できる機材は一般発表に準じます。
・ 万が一「グループ発表」希望が相当多数にのぼり、「一般発表」の会場を十分に確保できなくなる事態が生じた場合は、適宜発表調整を行うことがありえます。あらかじめご了承ください。
※ 個人発表とグループ発表、両方での発表はできません。
ポスターセッション
・ ポスターセッションを行います。ポスターの大きさは**で枚数は1枚のみといたします。
・ ポスターセッションの解説時間は昼食時30分です。
発表資格について
・ 日本民俗学会会員であり、今年度会費納入済の方が申し込み資格者となります。
・ さらに、期限(8月26日)までに大会参加費の納入および発表要旨を済まされる必要があります。期限を過ぎると自動的にキャンセルとなりますので十分ご注意ください。
今後の予定 返信はがき郵送期限 6月10日(金)
第2回サーキュラー 7月上旬発送予定
内容:発表要領、発表要旨執筆依頼(発表予定者のみ)、会費納入要項、その他年会参加に関する連絡事項、書籍販売申し込み要領、出張依頼状の同封(希望者のみ)
発表要旨提出期限 8月5日(金)
書籍販売申し込み期限 8月26日(金)
参加費等納入期限 8月26日(金)、以降は当日料金になります。
第3回サーキュラー 9月上旬発送予定
内容;各発表会場プログラム、会場案内、発表案内
公開シンポジウム
テーマ 景観と民俗
日程 2011年10月1日(土)13:00~16:30
会場 滋賀県立大学交流センターホール
企画趣旨 琵琶湖畔で開催される本年の年会では「環境・景観」を総合的なテーマとし、一般発表・グループ発表においても可能なかぎり「環境・景観」を意識した発表をお願いしてきた。
日本民俗学では1990年代以降、環境に関する研究が蓄積されてきている。研究の中心は人が自然をどう利用してきたのかという点にあり、環境とはいえ自然環境がその中心的な研究テーマであった。しかしながら環境は人と自然、あるいは人と人の相互作業の結果として存在しており、今後はより広い視野で環境をとらえていく必要があるだろう。
今回の公開シンポジウムでは「環境」を幅広く捉えるための視座として「景観」に注目したい。もとより民俗学の立場からの景観とは、人が生活のなかで自然とかかわりあいながら構築してきたものを意味している。景観は歴史のなかで絶えず変化を遂げながら、さまざまな意味を付加されてわれわれの眼前にある。付加されたイメージがわれわれの意識を強く支配することも多い。このような景観に対してどのように対峙することが可能なのであろうか。シンポジウムでは民俗学・社会学・歴史学の立場からそれぞれ景観にかかわる具体的な問題提起をしていただき、それに対して民俗学・地理学の立場からのコメントをつけ、会場からの意見も交えて、民俗学がいかに「景観」にアプローチできるのかを考えたい。
スピーカー 「『景観保全』という課題-文化財保護制度を中心に-」才津祐美子(長崎大学)
「景観を凌駕する経験-「村の日記」から」
古川彰(関西学院大学)
「「京都らしさ」と景観の近代」
高木博志(京都大学人文科学研究所)
(コメンテーター)
今里悟之(大阪教育大学)・川村清志(札幌大学)
(コーデイネーター)
市川秀之(滋賀県立大学)
プレシンポジウム (第857回 日本民俗学会談話会)
テーマ 文化的景観と原風景
日程 2011年7月30日(土)13:00~16:30
会場 滋賀県立琵琶湖博物館ホール(滋賀県草津市下物1091)
【交通手段】(1)JR琵琶湖線草津駅下車。(草津までは、JR琵琶湖線新快速、京都から約20分、米原から約35分)
(2)草津駅西口から、近江鉄道バス、烏丸下物線烏丸(からすま)半島行き乗車、琵琶湖博物館前下車。 (バス所要時間約25分)
共催 京都民俗学会
企画趣旨 本シンポジウムでは景観と民俗のかかわりについて議論するが、景観のなかでも近年文化財の範疇に含められた文化的景観に着目する。文化財保護法にいう文化的景観とは「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地」を指し、民俗学が積極的に発言すべき対象といえる。しかしながら、現実には民俗学の知見がどこまで汲み上げられてきたのかも定かではない。
文化的景観の価値については、しばしば景観の重層性というキーワードが使用される。これは、現在の文化的景観は、地域における生業や生活の変化に対応した土地利用が累積して現出したものであるという理解に基づいている。今日、文化的景観として捉えられることの多い里山や棚田も歴史の中で形成され変化してきたものであり、今後も変化し続ける。制度としての文化的景観は、その累積を評価するものであるが、その過程で評価や保護の対象となった景観の価値は固定化され、リアルな生活や生産が生み出す景観との間に齟齬をきたすことも考えられる。文化財選定による価値付けを受けたメデイアからの発信はこの価値の二重性をさらに拡張していくことも考えられよう。
代表的な棚田や水郷を紹介するとき、なつかしい日本の風景といった表現がよく用いられる。このような原風景論を民俗学の立場から再考するときにも文化的景観はよい題材となるだろう。シンポジウムではこれらの問題点を踏まえ、民俗学・歴史学の立場から多角的に文化的景観と原風景論の関係について考えたい。
パネリスト
「文献史学における「景観」―日本中世史を中心に―」
水野章二(滋賀県立大学)
「錯綜する祭りへの眼差しー石川県輪島市皆月山王祭りの景観の再構成」
川村清志(札幌大学)
「「故郷の精神誌」再考ー原風景論と民俗学ー」
篠原徹(琵琶湖博物館)
(コメンテーター) 須藤護(龍谷大学)・菊地暁(京都大学人文科学研究所)
(司会) 村上忠喜(京都市文化財保護課)
年会実行委員会 滋賀県立大学人間文化学部市川研究室気付
522-8533滋賀県彦根市八坂町2500
tel/fax 0749-28-8415
Email mingaku63@gmail.com
URL www.shc.ac.jp/ichikawa/mingaku63.htm